カレー味のうんことうんこ味のカレー、食べるならどっちがいい?この議題に一つの答えを提示します。
「カレー味のうんことうんこ味のカレー、食べるならどっちがいい?」
幼い頃、こういった他愛の無い議論をしたことがあるのではないだろうか。
しかし、「他愛の無い議論である」と切り捨てるには勿体無い、なんとも深みのある議題だと僕は考えている。
そのため今日、僕はこの深淵のような議題に対して、一大学生ながら一石を投じようと思う。
まず何故こんな話がされるのか?それは見た目が似ているから
この議題が、「カレーとうんこの見た目の類似性」から来ているのは明らかだろう。
そう、我々人類にとって、カレーとうんこを見た目だけで見分けるのはとても難しいことなのだ。
つまり、見た目においては「カレー=うんこ」という方程式が成り立つ。
では、その他の要因はどうなのだろうか
「見た目」というファクターでは「カレー=うんこ」となったが、他のファクターではどうなのだろうか。
「食べ物」として物事を捉える場合、ファクターは「味」「臭い」「食感」などを考えればいいだろう。
カレーとうんこを「味」で考える
ではまず一つ目のファクターである「味」の側面からカレーとうんこを考えてみよう。
カレーの味だが、これに関しては言うまでも無いはずだ。辛いか辛くないかは別として、スパイスの効いている、食欲を駆り立てる味だ。食べても食べてもまた食べたくなる味、カレーの味はそんなものだろう。
では次にうんこの味を考えよう。しかしうんこの味を考える前に一つのことを定義したい。
それは、
うんこが「生」なのか「加熱されているのか」どうかである。
カレーは加熱調理されたものであるから、比較としては「加熱されたうんこ」を引き合いに出すべきだろう。
しかし、難しいのが「加熱調理されたうんこを食べた人が圧倒的に少ない」という点である。生うんこを食べたことがある人も相当少ないが。
というかまず、「うんこを加熱する」という発想なんだよ。怖すぎるだろ。自分の体から出たものを加熱する、しかもめっちゃ汚いものを。頭がおかしすぎる。そんな人間が存在して良いわけがない。
そんな人間がもし存在してしまったら
それは世界の終わり
End
of
the
world
まだ世界に終わって欲しくはないので、今回は残念ながら加熱されたうんこではなく、生のうんこで比較してみようと思う。
随分と話が逸れてしまったが、生のうんこの味はどんな味なのだろうか。
その味はどうやら「苦い」らしい。
ちなみにうんこが苦いのは生理学的にも立証されている。詳しいシステムは以下のようになる。
消化酵素である胆汁と言うものが、肝臓で作られ胆嚢から分泌されます。
この胆汁はものすごく苦いと言われています。
小腸を通り終わったときには食べた食物はもう栄養分が抜き取られ、さらに大腸で水分が抜き取られ、このときには食べた物は食べ物の味すらしないそうです。
胆汁の苦味を帯びた食物繊維のカスや菌類だけとなっているそうです。
このゆえに大便は苦いそうです。
出典:Yahoo!知恵袋より
こういった点から、カレーとうんこの味は全く異なるということが分かった。
カレーとうんこを「臭い」で考える
では次に、カレーとうんこを「臭い」の側面から比較してみよう。
カレーの臭い、いや、あんなに高尚な食べ物が嗅覚を刺激することを「臭い」なんて言ってしまっては罰当たりだ、カレーに関しては「香り」と表現しよう。
カレーの香りは言うまでもない、いや、嗅ぐまでもない。スパイスをふんだんに使っている本場のカレーであれば、使っているスパイスにもよるがかなり独特な香りがする。
しかしそれは決して、決して「臭い」や「生理的に受け付けない」といったものではないだろう。
日本のものでも同様で、百人中百人が「これカレーだわ」と分かる香りをしている。
では、うんこの臭いはどうだろう。
それはもう筆舌しがたい臭いだ。臭い。臭すぎる。どんな美女がしたうんこでも臭い。でも僕の哲学では、美女はうんこをしないとなっているので、美女のうんこは存在しないものとする。
うんこの臭いは、百人中百人が「これうんこだわ」と分かる臭いをしている。
うんこの臭いは、うんこの臭い以外の何者でもない。
つまり、カレーとうんこの臭いは全く異なるということが分かった。
カレーとうんこを「食感」で考える
最後に、カレーとうんこを「食感」の側面から考えよう。
「味」や「臭い」に関しては確認するまでもないファクターであったが、「食感」に関してはかなり難しい部分だろう。
まずカレーの食感であるが、通常のものであればどろどろした食感であるし、スープカレーであればさらさらとしている、ドライカレーなんかはかなりしっかりとした食感を持っている。
次にうんこの食感であるが、以下のものはあくまでも推測でしかない。だってうんこ食ったことねえもん。下痢気味のうんこであればどろどろ~さらさらのような食感だろうし、便秘から生まれたうんこであれば比較的固めの、しっかりとした食感だろう。
つまり、カレーとうんこの食感は、比較的類似性があるのではないかと考えられる。
ご飯との相性
さて、カレーとうんことの類似点や相違点などを確認したが、それぞれよりイメージしやすいように「カレー」や「うんこ」という単一の概念ではなく、何かと組み合わせた「料理」として捉えてみよう。
カレーを使う料理として最も食べられているポピュラーなものは「カレーライス」だろう。
ではうんこを使う料理は?
うんこを使う料理として最も食べられているものとは一体なんだ?
というか、うんこを食材や食料として捉えるってなんだ?うんこは食材でも食料でもない、うんこだ。料理でもなんでもない。そのため、うんこを使った料理など存在しない。
そのため、今回はカレーに当てはめて、「お米との相性」を確認してみよう。
ちなみに今回は、日本で最も食べられていると考えられる「コシヒカリ」を、カレーやうんこと掛け合わせるお米として定義する。
カレーとライス
まずはカレーとお米の組み合わせ、「カレーライス」の味を考えてみよう。
言うまでもない
最高の味だ。カレーライスはその味の良さから、「カレーライス」という概念を確立している。
カレーライスの中での味の優劣はあるだろう。しかし、「その他の料理」と優劣を決める必要はない。なぜなら、カレーライスはカレーライスという概念を確立しているからだ。
「カレーライスとハンバーグ、食べるならどっちがいい?」なんて聞いてくる奴は愚か者だ。
どっちも旨い。
うんことライス
では次に、うんことお米の組み合わせ、「うんこライス」の味を考えてみよう。
言うまでもない
そんなものは存在しない。想像も出来ない。そのため、「味」と「臭い」の似ている「ドリアン」で考えてみよう。つまりは「ドリアンライス」である。
考えるまでもない
まずい。
苦いものとご飯は基本的に合わないし、なによりも臭いがだめだ。うんこの臭いで食欲がそそられるやつがいるだろうか、いや、いない。
しかし、「うんこライス」という料理はある意味で唯一無二の存在であり、料理としての概念は確立していると考えられる。
うんこライスの中での味の優劣はあるだろうが、その他の料理と比べる必要なない。なぜなら、単一の料理として概念を確立しているからだ。
「うんこライスとハンバーグ、食べるならどっちがいい?」なんて聞いてくる奴は愚か者だ。
ハンバーグに決まっている。
てかまずなんだよ、うんこライスって。
「カレー味のうんこ」と「うんこ味のカレー」を考える
さて、料理としてのカレーとうんこを考えたところで、本題に戻ろう。
「カレー味のうんこ」と「うんこ味のカレー」食べるならどっちが良いのか。
ここまで様々なことを列挙してきた。そのため、改めて分かりやすいように五つのファクターを比較した表を見てみよう。
カレー うんこ
見た目 茶色い 茶色い
味 美味しい まずい
臭い スパイシー うんこ臭い
食感 それぞれ それぞれ
米との相性 大変よい 悪い
さて、ここからが本題である。「カレー味のうんこ」と「うんこ味のカレー」を考えてみよう。
まずはカレー味のうんこについてだ。
見た目や食感はうんこかもしれない。しかし、うんことカレーはそもそも見た目や食感が一緒である。そしてカレー味であるということは、調味料として(うんこに調味料というのも奇妙な話だが)スパイスが使われているということが考えられる。つまり、臭いもカレーに寄ったものだと考えられるだろう。
つまり、カレー味のうんこは「カレー」である、といえるだろう。
では次にうんこ味のカレーについてだ。
見た目や食感はカレーかもしれない。しかし、カレーとうんこはそもそも見た目や食感が一緒である。そしてうんこ味であるということは、調味料としてうんこ(調味料としてのうんこ?)が使われていると考えられる。つまり、臭いもうんこに寄ったものだと考えられるだろう。
つまり、うんこ味のカレーは「うんこ」である、といえるだろう。
皆さんはどっちを選びますか?
さて、「カレー味のうんこ」と「うんこ味のカレー」、みなさんはどちらを選ぶだろうか。
ここまで長い考察文を読んできた皆さんであれば、「カレー味のうんこ」を選ぶことと思う。
なぜなら、「カレー味のうんこはカレー」だし、「うんこ味のカレーはうんこ」だからだ。
全人類にとっての長年の疑問である「カレー味のうんことうんこ味のカレー、食べるならどっちがいい?」というものに対して、一大学生ながらも一石を投じられたのではないかと思う。
さて、今日はカレー味のカレーを食べるか。