3B×破天荒
「付き合ってはいけない男の3B」というものを知っているだろうか?
バンドマン、バーテンダー、美容師、それらの頭文字を取って3Bと称している。
その付き合ってはいけない理由は知らないが、付き合ってはいけないと同時に、女性からモテる男性が多いというのは明らかだろう。
話は変わるが、昔は男といえば「酒、煙草、女」とも言われていた。しかし時代が変わり、今ではおそらく「破天荒な男の代名詞」といえる三要件なのではないだろうか。
この「3B」と「破天荒」に共通して言えるのは、やはり女性にモテるという点だ。
つまり、3Bと破天荒を掛け合わせた男。バンドをしていて、バーテンダーとして働いており、美容師の経験もある上で、テキーラを100本一気に飲むことが出来、煙草を一度に100本まとめて吸うことが出来、女性を毎晩一度に100人抱ける男。これが、地球上で最もモテる男なのだ。
地球上で最もモテる男。
いや、これは最早男などというカテゴライズをするべきではない。最早人間ですらない。
それはもう
神だ。
人間はテキーラを一日に100本も飲めない。それが出来るのは、肝臓が10000個ある者。
それはもう人間ではない、神だ。
人間は、一度に煙草を100本も吸えない。口のつくり的に不可能だし、もしそれをすれば体中の酸素が全て奪われ、体が二酸化炭素だけになり空気中に離散するだろう。それができるのは、肺が10000個あり、一か月分の酸素を体内に溜め込むことができる者。
それはもう人間ではない、神だ。
人間は、一度に100人の女性を抱くことは出来ない。チンポは一本しか生えていないし、金玉もそんなにもたない。それができるのは、チンポが100本あり、金玉が200個ある者。
それはもう人間ではない、神だ。
そしてそれに付き合ってはいけない男の3Bを掛け合わせることで、より神としての格を上げることができる。
また、それだけの酒と煙草への耐性があれば、身体も異常に頑丈に違いない。おそらく身長は5m54cm。体重は450kgに及ぶも、体脂肪率は1%であり、骨はあらゆる金属よりも頑丈。視力はサバンナで暮らせるほどに良く、絶対音感を持ち、犬よりも鼻が良い。そしてチンポが100本あり、金玉が200個あるため、性欲と体力を兼ね備えている神は、いくらでも子供を作ることが出来る。そしてその果てに待つものは
究極の一夫多妻制。
そして、その究極の一夫多妻制を繰り返していけば、自分の妻と子供だけで一国を、いや、一大陸を、いや、一つの惑星を、いや、一つの宇宙を自分の血縁関係の者だけで埋め尽くすことができる。
当然それはもう人間ではない。神だ。
いや、ただの神ではない。
創造神だ。
ひとつの宇宙を埋め尽くすほどの人間を作り出した神。そこまでいけば、人口過多に伴い、新たな宇宙へのビッグバンを起こすことも可能である。
そして、その創造神に一番近い存在。
それは僕だ。
アルバイトとはいえバーで働いており、バンドもしている。3Bのうち、美容師以外の2Bを制覇している。
そして、煙草を吸い、酒も飲む。破天荒の三要件の内、女以外の二つを制覇している。
つまり、美容師として働き、女性を抱く。そうすれば、3Bと破天荒のカードを揃えることが出来る。そして僕は創造神になることが出来る。
っていう話を、今度宗教勧誘のおばあさんが来たときに話そうかなって思ってます。